マツドサイエンティスト・研究日誌 保存版
篆刻、落款、判子、印章

初出:2005年04月01日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
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ブログに入っているイラストは、Zaurus 上で描いたモノだが、その右下隅か左下隅に入っている落款(らっかん:ハンコを押した印)は、自分で作ったものである。
以前(現在もだが)、公開していたフリーウエアの「About ダイアログ」にも同じような落款が入っているが、あれは友人が作った TrueType で描いたもので現実世界には存在しない。

いま、イラストで使っている落款は、実際に私自身が、彫ったものをスキャナーで読み込んだものだ。イラストのような木製の万力に判子(はんこ)の材料となる石材を挟み固定し、小さいノミと言うか彫刻刀のような刃物で彫る。材料や道具は横浜の中華街で易く買ったものだ。
作った判子は、蔵書等について楽しんでいる。

ところで、判子を彫ることを、「篆刻(てんこく)」とも言うのだが、「篆刻」とは、本来、書体つまりフォントの名前である。「明朝体」とか「ゴシック体」と同じように「篆刻体」と言ったように使う。
蔵書印などは偽造ができないようにと、難しい形状の「篆刻体」を使った判子を使う場合が多いせいか、判子を彫ることを一般的に「篆刻」と呼ぶようになった。しかし、判子の書体は「明朝体」でも「ゴシック体」でも良い訳だから、「判子を彫ること」を全て「篆刻」と言うのは変である。

私の判子は、一応書物で調べて、「篆刻体」を使ったつもりだ。彫る技術が良くないので、「篆刻らしき書体」くらいか?

と、ここまで、「落款」とか「篆刻」とか、一般には余り使われない言葉を使ってた。私も自分で判子を彫るまで、その区別を良く知らなかったのだが、これらの言葉を間違って使っている人が多い。

例えば、判子自体(石とか象牙とか芋を彫った判子そのもの)のことを「篆刻」とか「落款」とか言う人がいる。
また、落款のことを「篆刻」と言ったりする人もいる。

難しい言葉を無理に使おうとして、間違うくらいなら、誰もが知っている言葉の方が良い。
「判子を彫る」事なら、「篆刻」と言わずにストレートに「判子を彫る」と言えば良いし、「落款」も「判子」とか「印章」で通じる。ましてや、「判子」は「判子」か「印章」「印鑑」であって、「篆刻」でも「落款」でも無い。

「判子」は「ハンコ」と呼べば良いんだよね。
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