マツドサイエンティスト・研究日誌 保存版
ゾルキー

初出:2005年04月05日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
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写真のカメラは、古いライカではない。ゾルキーと言う旧ソ連で作られたライカのコピーカメラで、オリジナルのライカと同じくらい古く、60年くらい前に作られたものだと思う。ちょっと見たところ、バルナック・ライカにそっくりだが、中身までかなり似ている、現在なら偽ブランド品で警察に没収されそうなカメラである。
ただし、似て居るだけで、工作精度はライカに及ぶべくも無い。

私は、元々、バルナック・ライカのスタイルが好きで、壊れたバルナック・ライカの中身をデジカメと置き換えたら素敵なデジカメになるなあと思って居た。
だが、流石に壊れて居ても、ライカをデジカメに改造するのは、気が引ける。そこで、当時、世界中で作られたコピーライカ/偽ライカを手に入れて、それをデジカメに改造しようと思った。もちろん、偽ライカと言えど、ちゃんと写真が撮れるカメラを壊すのは忍ない。
そこで、修理不可能なほど壊れて居るジャンク品を入手しようとした。ところが、中古カメラを扱って居る店を回っても、この時代のジャンクカメラを置いて居る店が無い。ジャンクとしておいてあるのは1960年代以降の日本製カメラがほとんどである。

どの店でも、こう言った古いカメラは、ちゃんとオーバーホールして、使える状態にして売って居るようだ。

長いこと、ジャンクの偽ライカを探して居たら、古いカメラが趣味の友人が見つけてくれた(多分、顔なじみの店があるのだろう)。
それが、写真のゾルキーである。

入手した時の状態は、外観は汚れ、ファインダーは曇り、距離計は二重像がずれて合わない状態だった。ただし、巻上げやシャッターはフイルムが空の状態では大丈夫そうであった。

試しに、フイルムを入れて、写したところ、ボケボケで、写真と言えるものでは無かった。

そこで、分解してみた。ファインダーと距離計のレンズを外し清掃。距離計は調整ネジを見つけて、レンズの無限遠で、遠方風景で二重像が重なるように調整した。
軍艦部(カメラ上部のファインダーやシャッターボタンなどの付いて居る部分)も分解ついでに、組み上がったら清掃できない箇所を清掃した。
シャッターや巻き上げ機構は問題無さそうなので分解はせず、ゴミ清掃と、僅かに油をさしただけに止めた。

再組立してみると、見違えたように奇麗になった。(胴の「革」の部分はボロボロだけど)

さて、再び、フイルムを入れて写してみると、何とちゃんと撮れるじゃないですか??
この種の古いカメラに心配されるシャッター幕のピンホールも無いようだ。絞りとシャッター速度もそれなりに合って居るようだ(細かい計測をした訳じゃ無いが)。
フイルムの巻き上げに失敗した箇所が一コマあったので、巻き上げ機構にやや不安が残るものの、ほぼ完動品である(巻上げには関しては、慣れて居ないのに、テレフォンカードで無理にフイルムを入れたせいかもしれない。最初のフイルムは、端をハサミで切って入れたところ、巻き上げの失敗は無かった)

肝心の写りの方だが、これが意外と良い。流石に逆光では、目茶苦茶になるものの、順光では奇麗に色が出て居る。やや、赤が強い傾向があるものの、十分に良く撮れて居る。(後で調べたら、このレンズ、ロシア製レンズとしては名の知れた名レンズだったらしい)

と言う訳で、「ジャンクカメラ」が欲しかった筈なのに、完動品(巻上げには不安が残るが)になってしまった。
ちゃんと動いて、写真の撮れるカメラを壊して、デジカメにする気には、どうしてもなれない。

誰か、「絶対に修理できない程のジャンクカメラ(コピーライカ希望。外観さえ見れれば、中身は無くてもどんな状態でも可)」を譲ってくれないだろうか??

ところで、当のゾルキーは、どうなったかと言うと、まだ手元にある。
写真がまともに撮れるまでは、喜んで遊んで居たんだが、写真が撮れるようになったら遊ばなくなってしまった。あんまり奇麗に撮れるので、現在のカメラで撮るのと変わらないんだもの。
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