マツドサイエンティスト・研究日誌 保存版
仮想化 続き

初出:2007年11月04日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
カテゴリーのインデックス: パソコン・インターネット
シリーズのインデックス: Linux

結局、時間の無駄とか言いながら、 Xen による仮想化に挑戦し続け、Debian Linux 上で Windows XP を動かすことに成功した。この前、新しいカーネルでKVMを使った仮想化で Windows を動かすことに成功しているので、「多分、新しい Xen なら動くだろうな」と、Debian Linux etch の標準の Xen 3.0.3 を、3.1.0 に変えたら動いたのだ。
ここんとこ色々試したので、傾向を一覧にしてみた。以下、ホストOSとは元のOSで、ゲストOSとは、ホストOS上で仮想化した状態で動かしているOS。なお、Xen の場合、厳密に言えば、全てのOSが仮想化されているのだが、ホストOSはドメイン0(最初に起動し、Xenに対する制御権を持つ唯一のOS)を、ゲストOSはドメインU(Xenに対する制御権を持たないOS。複数可能)と思ってもらいたい。また、AMD-Vは、完全仮想化を実現するためのCPUに付加された「仮想化支援機能」のAMD版。インテルCPUに同等の機能 Intel VT を持つCPUがある。

・VMWarePlayer (on Widows XP)
 ・ホストOS: Widows XP ホームエディション
 ・ゲストOS: Debian Linux etch i386(32ビットモード)
 ・仮想化:ソフトウエア(によるはず。AMD-Vは使ってない筈だから)
 ・使った感想:
  ・ネット環境も自動設定だし、GUI系も判りやすく、使いやすい、意外と速い。

・VMWarePlayer (on Debian Linux etch)
 ・ホストOS: Debian Linux etch amd64(64ビットモード)
 ・ゲストOS: Widows XP ホームエディション
 ・仮想化:ソフトウエア(によるはず。AMD-Vは使ってない筈だから)
 ・使った感想:
  ・ネット環境も自動設定だし、GUI系も判りやすく、使いやすい。
  ・意外と速いが、Wiondows版の VMWarePlayer の方が速いような気がする。

・KVM (on Debian Linux etch)
 ・ホストOS: Debian Linux etch i386(32ビットモード)
  ・カーネルを testing版の 2.6.22 に交換したもの
  ・グラフィックアクセラレーターや無線LANが使えない。
    ・どうやら、新しいカーネルでは、無線LANドライバーに対するAPIが
     変更になった模様。
 ・ゲストOS: Widows XP ホームエディション
 ・仮想化:ハードウエアによる完全仮想化(AMD-V使用)
 ・使った感想:
  ・速い。GUIも判り易い。使い易い。
  ・残念なのは、無線LANが使えないから、我が家のネット環境では実用に
   ならないこと。

・Xen (on Debian Linux etch)
 ・ホストOS: Debian Linux etch amd64(64ビットモード)
  ・Xenを3.1.0に交換。
 ・ゲストOS: Widows XP ホームエディション
 ・仮想化:ハードウエアによる完全仮想化(AMD-V使用)
 ・使った感想:
  ・速い。でも、KVMよりは遅いと思うが、VMWarePlayer よりは速い。
  ・GUIも判りにくい、使いにくい。Xenのせいと言うより、表示を受け持って
   いる vncviewer の問題だと思う。
  ・ネットの設定ができずに、ゲストOSから、外部ネットに接続できない
   (ホストOSまでは接続できる)
    ・ネットについては、今後の課題。できないはずはないから。

・QEMU (on Debian Linux etch)
 ・ホストOS: Debian Linux etch i386(32ビットモード)
 ・ゲストOS: Widows XP ホームエディション
 ・仮想化:ソフトウエアエミュレーション(CPUそのものを)
 ・使った感想:
  ・遅い。使い物にならない。
  ・でも、よく動いたと逆に感心する。

と、まあ、32ビットや64ビット環境がゴチャゴチャになったり、使用感や速度が主観的なものなので、厳密な比較じゃないけど、以上のような結果になった。あまり、厳密な比較を追及すると、ベンチマークだらけになってしまうからねえ。

あくまでも個人的な主観なんだけど、VMWarePlayer は思った以上に健闘しているなあ。さすが、商業ベース。
次は、KVM。まだ、新しい技術なんで、普及はマダマダだけど、使い勝手も良いし、今後のメインストリームになりそうな気がする。
本命のXenは、もうちょっとだなあ。サーバー用が主で、デスクトップ用としては難しすぎるのかな。

将来的には、サーバー用Xen、デスクトップ用 KVM かな、Linuxの世界では。
これは、あくまでも KVM が普及した後の話。それまでは、VMWarePlayer が意外と良い。

なお、この文章自体、VMWarePlayer (on Debian Linux etch)上での Windows XP から書き込んでいる。
(Windows XP のライセンスが問題だなあ。本来このマシンのために正規購入したライセンスな上に、同時に2つ以上起動できないのだが、ライセンスは各インストール毎に必要なんだろうか? 今回は試しなので、アクティベーションの必要となる30日過ぎたら消すつもりだけど。仮想マシンにインストールしたOSのライセンス料は仮想の通貨で払っちゃ駄目かな? 鰻の匂いを、小銭の音で払うように)
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