マツドサイエンティスト・研究日誌 保存版
Ubuntu 8.04 LTS 復活

初出:2008年12月06日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
カテゴリーのインデックス: パソコン・インターネット

Ubuntu 8.04 を復活させた。理由は、新しい Ubuntu 8.10 が実用にならないと判断したからだから、情けない。

私の環境で Ubuntu 8.10 で発生した不具合は以下のようなものがある。
・数式処理ソフト maxima が異常動作する。
・カーネルモジュールの再構築できない。
・PDF の日本語部分が表示できなかったり、印刷できなかったりする。
・プリンターが薄い色でしか印刷できない。

上記以外にも、マルチブート時の grub のメニューの不具合などがあったが、対処ができたものは除いている。
上記の中でも、PDF については、デフォルトのフォントが IPA から VL に変わったのが原因で設定だけの話だろうし、プリンターの色も設定だけの事だろうから、マイナートラブルだと思われる。カーネルモジュールの再構築もTVキャプチャーだけの問題なので、これもマイナーだ。

Ubuntu 8.10 をあきらめた決定的な理由は、数式処理ソフト maxima が異常動作することだ。長い数式を処理させると異常終了したり、勝手にゼロにしたりする。同じ長い式でも Debian Linux etch や Ubuntu 8.04 の maxima なら処理できる。
最初は、Ubuntu 8.10 用の maxima パッケージか、maxima を動かしている LISP が問題なのかと考えた。だが、maxima も LISP も Ubuntu の 8.04 と 8.10 で同一のバージョンだし、わざと Ubuntu 8.10 に 8.04 用のパッケージをインストしても異常はなおらなかった。
色々やってみた結果、原因はカーネルだと判った。全く同じ状態で、8.04 用の 2.6.24 系列のカーネルなら正常動作する maxima が、8.10 用の 2.6.27 系列のカーネルだと異常動作する。

新しいカーネルはメモり管理の方式が変わって、パフォーマンスが向上したと言われる。だが、いくらパフォーマンスが良くなっても、アプリケーションが異常動作しては何もならない。なお、私は CPU に Athlon64X2 を使っているので、それ特有の問題かもしれない。

先日、インストした 8.10 のパーティションの一部に、8.04 を入れ直した。元々使っていた 8.04 を消した訳では無かったのだが、実験的にインストしたアプリケーションなどのため、使いもしないデーモンが多数入っているのが嫌で、新たに入れ直した。
なお、インストしたのは、少しだけ新しい 8.04.1 日本語ローカロイズドだったのだが、マルチブート時の grub のメニューの不具合が 8.10 と同じ状況で再現した。このバグ、この時代からあったんだなあ・・・

しかし、8.10 あまり良くないねえ。新たに Linux に入門する人のことを考えたら、プリンターの設定とか PDF の日本語フォントとかデフォルトで困らない程度にはしておいて欲しかった。
元々、8.04 は LTS つまり2年間サポートするので、気合を入れて作っていたようだ。それに比べて、8.10 は半年のみのサポート。8.04 より出来が悪くて当たり前か? 私は、8.04 から、本格的に Ubuntu を使い始めたので、その辺が判らず、8.10 にも期待をしてしまったのだが、無理な話だったかもしれない。
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