マツドサイエンティスト・研究日誌 保存版
アトムの子ら

初出:2009年01月03日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
カテゴリーのインデックス: パソコン・インターネット
シリーズのインデックス: Linux

正月に勢いで超小型ノートPCを買ってしまった。
EeePC など、いわゆる5万円前後の格安ノートパソコンを買おうかと悩んでいたのだが、結局、富士通の FMV LOOX U/C30 と言う一ランク上の機種にしてしまった。
LOOX U/C30は、SONYの VAIO U や OQO などと並ぶ超小型モバイル機つまり UMPC で、重量500グラム前後と格安ノートパソコンの半分程度と極めて軽い。
本当は、以前のコンテンツに書いたようなもっと小さいタッチパネルディスプレイのみの超小型モバイル機があるなら、それを買ったのだが、残念ながら存在しない。現存するパソコンの中では、これら UMPC が最も理想に近いだろう。
(写真は、左が Zaurus、右が LOOX U。さすがに PDA である Zaurus の方が小さいが、一般的なノートPCに比べると小さい)

超小型モバイル機の中では LOOX U は比較的新しく、またオーソドックスなノートパソコンに近い構成を取っている。昨年モデルチェンジした時、流行に合わせて CPU に ATOM を採用したのは良かったのだが、OS が VISTA だったために動作が鈍かった。同じようにVISTAに苦しめられていたのはWILLCOMのD4も同じだと思うが、富士通の偉いところは、WindowsXPにダウングレードして出し直したところだ。これなら動作も速くなるし、安くなるし、買う価値ありだ。

と言う訳で、昨年12月26日に発売されたばかりの FMV LOOX U/C30 を買ってしまった。LOOX U の中では、最下位のグレードで、CPU が 1.33 GHz と低い他は、CMOSカメラがなかったり、無線LANが 11a 対応でなかったりと、まあ、どうでも良いことなので、これを選んだ。むしろ CPU が遅い分、バッテリーの持ちが長く、ノーマルバッテリーで6時間、大容量バッテリーで11時間以上なので、かえって都合が良い。

格安ノートPCではなく、FMV LOOX U/C30 を選んだ決定的な要因は、バッテリー駆動時間とタッチパネルだ。格安ノートPCは、例外的なEeePC901Xの8時間以外は、2〜3時間程度と短く、モバイル使用に適さない。また、現状、タッチパネルの付いた格安ノートPCはない。Zaurus の置き換えを狙う私にとって、タッチパネルは「下手絵」を描くために欠くことができない要因だ。なお、格安ノートPCにもタッチパネルを付加する自作キットがあるようだが、品薄で入手が困難な上、ちゃんと使えるか不安が残る。その上、結構値段が高く、結局、EeePC901Xに自作タッチパネルキットを足した値段とリスクを考えた場合、最初からタッチパネルの付いた FMV LOOX U/C30 の方が良いと判断した。

さて、実際に FMV LOOX U/C30 を使ってみると、Windows XP でも意外と使い勝手が良い。わずか 5.6 インチの画面に 1280x1024 と言う高密度表示なもんで、デフォルト表示のままだと、字とか小さくて見えにくいと言う以外、全く問題がない。
FMV LOOX U/C30 で使っている CPU は、同じ ATOM でも EeePC などで使っている N270 とは異なり、Z520 と言うタイプを使っている。この Z で始まる ATOM は、N で始まる ATOM より低消費電力型に作っている。また、チップセットも「インテル・コントローラー・ハブ、グラフィックはオンチップの GMA500 と言う聞き慣れない専用のものだ。インテルは、N で始まる ATOM を従来のモバイルセレロンなどの置き換え、Z で始まる ATOM をモバイル機や PDA、スマートフォン用として供給するつもりだった。実際には、N で始まる ATOM に 945 など古い世代のチップセットを組み合わせが格安ノートPCに使われ、Z で始まる ATOM の方が普及が進まず、値段的には Z の方が高価になっている。Z で始まる ATOM は、LOOX U と WILLCOM D4 と 工人舎の SC くらいしかなく、ちょっと将来に不安があるのだが、古いチップセットに組み合わせた ATOM よりはバランスが良いはずなので、購入に踏み切った。なお、ほぼ同じ構成で、少し重いが値段の安い工人舎 SC シリーズを買わなかった理由はワンセグだ。SC には全機種にワンセグが付いている。なんでモバイルPCにワンセグが要るんだ? もちろん、一部機種にワンセグが付いているオプションがあっても良いだろう。だが、全機種にワンセグを付ける必要があったであろうか? 格安ノートPCに勝つためにはワンセグのような付加機能に頼るのがベストと考えたのだろうか? そうだとすると消費者をなめているとしか思えない。

FMV LOOX U/C30 の使い勝手に戻ると、とてもプアなCPUを使っているとは思えないくらいサクサク動く。やはり VISTA から XP にダウングレードしたのは大正解だろう。また、何処にあるか知らなかったポインティングデバイス(液晶の左右の下にある)の使い勝手も良い。さすがにキーボードは小さいと言わざるを得ないが、なんとかタッチタイピングで入力可能だ。ただし、変則キー配置のため、「.(ピリオド)」が打ちにくいのは愛嬌か。

さて、Windows XP を褒めてばかりいるが、そもそも Windows なんて使う気はない。あっと言う間に Linux を入れてしまった。その報告もしたいが、既に異常に長文になっているので、次回に続く。
inserted by FC2 system