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STM32入門 JTAGkey クローンを作る

初出:2011年12月08日 元々のブログ・コンテンツへのリンク
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今回は前回に続いて、STM32にプログラムを書き込むために必要な JTAGkey クローンの話。
左の写真は、私が作ったJTAGkey クローン達。作った順に左から 1号機 2号機 3号機である。1号機は最初に作ったので、余裕をもった大きさに作っている。1号機で動作確認できた後、2号機と3号機は本格的に使うためにケースに入れ、小型化している。なお、2号機は最も丁寧に作ったのだが、他の人に貰われて行って、既に手元には無い。

JTAGkey クローンに付いては JTAGkey clone などに詳しく説明があるが、これが私が作った回路図である。意外と簡単だ。

ポイントは、秋月で買った FT2232モジュール(1450円)と言う USB−シリアルインターフェースを中心に作っている事と、ロジック電圧の変換に 74VHC125 を使っている事、コンフィギュレーションを記録するためにシリアルROMのAT93C46/56/96を使っている事だ。なお、シリアルROMが回路図に載っていないのは、FT2232モジュールの上に直付けするパターンがあるためだ。
実は、このROMが曲者で、FT2232モジュールのパターンは、8ピンSOP(ピン間ピッチ1.27 mm パッケージ幅3.90mm)用なのだが、これが秋葉原の部品街で手に入らない。ROMを除く全ての部品は、秋葉原で手に入るのに・・・


ただ、秋月では、DIPサイズのAT93C46が40円で売っている。冒頭の写真を見ると判ると思うが、私の JTAGkey クローン 1号機は、秋月で買った DIPのAT93C46を無理やり配線して使っている。
これに対し、2号機と3号機は、digi-keyで買った SOPサイズのAT93C56を使っている。 11月29日付のブログ で、「AT93C56A-10SU-2.7-ND」を買っておいた方が良いと言っているのが、これだ。
その他、74VHC125 は鈴商で 5個セットで 300円で売っている。ただ、SOPなので、DIPへの変換基板は千石で同じく5個セットで450円だ(ICより変換基板の方が高いのもなんだが・・)。 2号機 3号機で使っているケースも TB-55 と言う千石で180円で売っているものだ。2号機の内部写真も載せておくが、小型化のためにFT2232モジュールのピンも外している。ちょっと無理して小型化した感があり、ここまで小さくする必要は無いだろう。


配線が終わったら、JTAGkey クローンには、コンフィギュレーションが必要だが、この作業は、Windowsパソコンで行う。JTAGkey クローンのコンフィギュレーションは一度やってしまえば、二度とやる必要が無いが、Linuxユーザーも、この作業の時だけ Windowsパソコンを使うなり借りるなりする必要がある。

JTAGkey クローンのコンフィギュレーションには、次の3つのファイルが必要だ。
・CDM20814_WHQL_Certified.zip
  ドライバ からダウンロード
・CDM20814_WHQL_Certified_JTAGKey.zip
  おきば から、たどっていく。
・MProg3.5.zip
  MProg よりダウンロード
 現在では、 FT_Prog の方が新しいようだが、今回はMProgを使って説明する。

以上のファイルは、ダウンロードの上、解凍しておく。

JTAGkeyクローン を WindowsパソコンのUSBに挿し込むと新しいハードウェアを見つけたと言うので、「CDM20814_WHQL_Certified.zip」の解凍したディレクトリを指定してドライバをインストールする。なお、回路図通りに作ったら、FT2232モジュール上のジャンパーは必要ない。


MProg.exe を起動し、「File」メニュー「New」を選択し、左図の赤線で囲ったところのように値を変更する。(赤線で囲った内、幾つかは変更しなくて良い箇所もある)
その後、「File」メニューの「Save as」で適当な名前でセーブする。
「Device」メニューの「Scan」で、MProgの一番下に「Number Of Blank Device = 1」が表示される事を確認する。もし、そうでなければ、「Device」メニューの「Erase」で、ROMを消去する。
最後に「Device」メニューの「Program」でコンフィギュレーションを書き込む。

MProg を終わらせた後、JTAGkeyクローン を一度抜き、USBに再度挿し込むと新しいハードウェアを見つけたと言うので、CDM20814_WHQL_Certified_JTAGKey.zip」(さっきと違うので注意) の解凍したディレクトリを指定してドライバをインストールする。
この時、なんか知らんが、四回くらい新しいドライバーをインストする。

デバイスマネージャーで確認すると
・USB(Universal Serial Bus)コントローラの中に
 ・Amontec JTAGKey A
 ・Amontec JTAGKey B
・ポート(COMとLPT)の中に
 ・Amontec JTAGKey (COM25) <= COM番号は異なる
 ・Amontec JTAGKey (COM26) <= COM番号は異なる
があることを確認する。

これで、JTAGkeyクローンの準備ができた。後は実際にSTM32にプログラムを書き込んで動作確認するだけだ。
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